こんにちは。
板橋区の小児科専門クリニック「ミッケキッズクリニック」です。
地域のお子さまとご家族の健康をサポートするため、日々の診療や子育てに役立つ情報をお届けしています。
お子さまが「すぐに疲れてしまう」「顔色が悪い」と感じたことはありませんか?
それは「鉄欠乏性貧血」が関係しているかもしれません。
板橋区の小児科専門クリニック・ミッケキッズクリニックでは、子どもの鉄欠乏性貧血について、原因や症状、予防のポイントをわかりやすく解説します。
┃原因:
体内の鉄分が不足することで赤血球のヘモグロビンが十分に作られず、酸素を運ぶ能力が低下する状態です。乳幼児期は急速な成長により鉄の需要が増えるため、離乳食の鉄不足や牛乳の飲みすぎが原因となることがあります。思春期の女子では月経による鉄損失も影響します。
┃主な症状:
顔色が悪い、疲れやすい、食欲低下、集中力の低下、動悸や息切れなどがあります。乳幼児では機嫌が悪くなったり、発達の遅れが見られることもあります。爪が反り返る(スプーン状爪)や異食症(氷や紙などを食べたがる)も特徴的です。
┃診断と治療:
血液検査でヘモグロビン値や血清フェリチン値を測定し診断します。治療は鉄剤の内服が基本で、3〜6か月の服用が必要です。同時に食事内容の見直しを行い、赤身肉、魚、大豆製品、ほうれん草など鉄分を多く含む食品を取り入れます。
┃家庭での注意点:
鉄剤は空腹時の方が吸収が良いですが、胃への刺激を避けるため食後に服用する場合もあります。牛乳やお茶は鉄の吸収を妨げるため、鉄剤服用前後1時間は避けましょう。定期的な血液検査で回復を確認し、自己判断で服薬を中止しないようにしてください。
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